闇金から逃げるために夜逃げをする人もいますが、根本的に問題することはできません。夜逃げするよりも弁護士に相談した方が、コストも安く済みますし短期間で問題を解決することができます。
闇金を利用すると会社や家族に取り立てが及ぶ
法外な金利が設定されている闇金からお金を借りると、ますます経済的に苦しくなって闇金への返済も滞るケースが数多くあります。一度でも返済が遅れてしまうと闇金業者は、直接取り立てに来ないで電話での嫌がらせを行って来ます。主に電話で嫌がらせをするのは、直接取り立てに行くと警察沙汰になって、借金の回収や今後の活動に影響が出るためです。しかし、電話の取り立てだけでも、一日何十回と暴力的な内容の言葉を浴びせられては精神的に参ってしまいます。他にも、勝手に大量の出前を注文したり、救急車を呼び出すなどの方法をとることもあります。このような状態が続くと冷静な判断ができなくなって、闇金業者に思うように借金を返済するようになってしまいます。精神的に追い詰めて正常な判断ができないようにするのが、闇企業者の常套手段です。こうした嫌がらせは自宅だけではなく、仕事先にまで来ることもあるので、会社に居づらくなって退職してしまう人も少なくありません。闇金を利用したことで、それまでの生活ができなくなった人も多いので、闇金からは少額に借り入れもしないように注意することが大切です。
夜逃げすれば問題は解決するか?
闇金からの執拗な取り立てや嫌がらせにあって、夜逃げをする人もいます。夜逃げとは、生活するのに必要な最低限のものだけを持って、周囲の人に知らせないまま引っ越すことを指します。通常の引っ越しとは違って住民票も移さずに、できるだけひっそりと家族だけ引っ越すのが特徴です。確かに闇金業者の知らない場所に夜逃げすれば、当面は取り立ての連絡や嫌がらせにあうことはなくなりますが、普通の生活をするのが難しくなってしまいます。迂闊に親族や知り合いに新しい住所を教えてしまうと闇金にも知られる可能性がありますし、それまで良く行っていた場所にも気軽に行くことはできません。当然職場も変わることになりますが、同じような業種の会社では闇金業者の気付かれる恐れがあるので、転職する会社も限定されてしまいます。闇金業者の知らない場所に夜逃げをしても、常に闇金業者に見付からないために隠れるように生活しなくてはなりません。こうしたことは家族全員に影響し、小さな子供も周りに注意しながら生活することになります。執拗な闇金の嫌がらせから逃げられても、周囲を気にして生活しなくてはならない夜逃げは家族皆に大きな負担を強いることになります。
引っ越し先でも見つかる可能性がある
闇金が知らない場所に夜逃げしても、転居先が闇金に見つかってしまうこともあります。最も夜逃げ先が見つかる可能性が高いのが、住民票を移したことを闇金に知られるためです。短期間であれば住民票を移さないで生活しても不便はありませんが、現住所に住民票を移さないと新しい銀行口座を開設できませんし子供を転校させることもできません。そのため、転出・転入の手続きをした住民票を移すことになりますが、住民票を動かすと闇金に引っ越し先が分かってしまいます。闇金にとって少額の取り立ては割に合わない仕事ですが、夜逃げすれば大丈夫だという噂が広まってしまうと今後の仕事に影響が出るため、長期間逃げた人を追うことがあります。そのため、住民票のように、夜逃げした人を効率的に探せるポイントを徹底的に見張っています。もう大丈夫だろうと思った頃に、見つかることも少なくありません。多くの犠牲を払い夜逃げをしても、闇金に見つかる可能性は高いのです。闇金の知らない場所に逃げれば問題が解決できると考えるのは、正しいとは言えません。
夜逃げするよりも弁護士に相談する
このように夜逃げしても、闇金問題を根本的に解決することはできません。きちんと闇金業者と話し合って、違法な借金は無効であると明白にする必要があります。しかし、闇金は自分たちのしていることの違法性を認識しながら、お金を貸しているので簡単には話し合いで解決することはできません。警察に相談に行っても、お金の貸し借りなどは民事不介入が基本となっているので、あまり積極的に対応してもらえないのが現実です。そこで相談に行くべきなのが、闇金問題を多数手掛けている弁護士です。闇金問題に強い弁護士なら、相談した日に問題を解決してくれることも期待できます。弁護士に闇金問題を解決してもらうように依頼すると費用は掛かりますが、夜逃げするよりは安い費用で済みますから、金銭的な負担を少なくするというメリットもあります。闇金の取り立てや嫌がらせにあうと、精神的に追い詰められて逃げたい気持になりますが、それでは問題は解決できないことを理解しなくてはなりません。夜逃げをすると家族や周囲の人にも迷惑を掛けるので、きちんと問題を解決するように努めることが大切です。問題を解決しようと決意した時には、弁護士がしっかりと手助けをしてくれます。闇金のような問題で頭を悩ませている時こそ、落ち着いて適切な方法で対処しなくてはなりません。まず闇金に強い弁護士に相談して、対応を検討するべきです。
会社の債務で困ったら、専門の弁護士へ
会社の資金繰りで困った事業主を狙う、悪質な闇金業者も居ます。
ファクタリングを装っていたり、正規の金融業者を名乗ってファックスを流して貸付けを行い、酷い場合には手形を白紙のまま被害者が渡してしまうこともあります。
会社の債務で困っているのであれば、早い段階であればリスケしたりといった弁護士を通した交渉を行うことで、会社を再建させることもできます。
また、どうしても立ちいかなくなっているのであれば、倒産手続きをしてリスタートを目指すことも視野に入れた方が良いでしょう。
参考サイト:nakatsuji-law.com/kaisha-hasan/