闇金に借金を返せないとどうなるのか?
違法な金利で貸し付ける闇金からお金を借りてしまい、返済ができなくなった場合、多くの人が「取り立てが怖い」「家族や職場にバレるのでは?」と不安に感じるでしょう。闇金業者はあらゆる手を使って借主を追い詰め、違法な取り立てを行いますが、適切に対処すれば被害を最小限に抑えることが可能です。本記事では、闇金に返せない場合に起こることと、その対処法について詳しく解説します。
闇金に返せないと起こること
闇金業者は違法な高金利を設定し、返済不能に陥るように仕向けます。返済できなくなった場合、以下のような事態が発生する可能性があります。
- 厳しい取り立て 闇金業者は違法な取り立てを行い、精神的に追い込んできます。電話をひっきりなしにかける「鬼電」や、家族や職場に電話をかける「第三者への取り立て」などが典型的な手口です。また、自宅や勤務先に押しかけるケースもあります。
- 個人情報を使った嫌がらせ 返済できないと、闇金業者は借主の個人情報をネット上に晒したり、SNSで誹謗中傷を行うことがあります。「この人は借金を踏み倒した」などと投稿し、周囲からの信用を失わせようとするのです。
- 家族や職場に迷惑がかかる 闇金は本人だけでなく、家族や職場にも圧力をかけることがあります。「○○さんが借金を踏み倒しました」などと電話やFAXを送りつけ、精神的に追い詰めようとするのです。
- 違法な追加融資の誘い 返済ができない場合、「別の貸し手を紹介する」「もっと条件の良い融資がある」などと言い、さらに借金を増やさせようとするケースもあります。これに引っかかると、負債がどんどん膨らみ、抜け出せなくなります。
闇金に返せないときの正しい対処法
闇金への対応を間違えると、被害が拡大する可能性があります。ここでは、闇金に返せなくなったときの正しい対処法を解説します。
- 闇金には絶対にお金を払わない 闇金業者との契約は違法であり、そもそも支払う義務はありません。一度支払いをすると、「まだ金がある」と思われて、さらなる取り立てが続く可能性があります。支払いを続けることで、闇金との関係が長引いてしまうため、絶対にお金を払わないようにしましょう。
- すぐに弁護士や司法書士に相談する 闇金対応に強い弁護士や司法書士に相談することで、専門家が交渉し、闇金業者との関係を断つことができます。闇金は専門家が介入することを嫌がるため、弁護士が対応を開始すると業者が手を引くケースも多くなります。
- 警察に相談する(証拠を残す) 民事不介入の原則があるため、単に「お金を返せない」と相談しても警察は動いてくれません。しかし、脅迫や嫌がらせがあった場合、その証拠を提出することで、刑事事件として扱ってもらえる可能性があります。LINEのメッセージや録音データ、着信履歴などを保存し、警察や弁護士に提供しましょう。
- 電話番号や連絡先を変更する 闇金業者は執拗に電話をかけてきます。電話番号を変更し、SNSのアカウントも削除することで、取り立てを封じることが可能です。また、家族や職場にも事情を説明し、知らない番号からの電話には出ないように協力を求めることも大切です。
- 銀行や金融機関に報告する 闇金業者は特定の銀行口座を利用して資金の流れを作っています。その口座に振込を要求された場合は、銀行に「この口座は闇金に利用されている可能性がある」と報告することで、口座凍結の措置を取ってもらえることがあります。闇金は資金を凍結されることを最も恐れるため、非常に有効な手段です。
まとめ
闇金に返せない場合、厳しい取り立てや嫌がらせを受ける可能性がありますが、適切に対処すれば関係を断つことが可能です。まずは闇金対応に強い弁護士や司法書士に相談し、専門的な対応を依頼することが最も確実な方法です。また、証拠を集めて警察に相談し、電話番号を変更するなどの対策を講じることで、精神的・経済的な被害を最小限に抑えることができます。一人で悩まず、適切な対応を取ることで闇金の被害から抜け出しましょう。